歴史ある日本組織細胞化学会の総会・学術集会を、多くの皆様のご協力のもと、北アルプス山麓・信州松本にて開催できますことを、心より御礼申し上げます。
本学会では、専門の先生方によるご講演を通じて、進展を続ける組織試料作製法や各種染色法、それらを支える試薬開発についてご紹介いただくとともに、組織細胞化学が最新の生物現象の解明にまで幅広く応用されていることをご理解いただける機会になるものと存じます。さらに、参加者の皆様がご自身の研究を活発に討論できる場を設けるとともに、細胞組織に関する知識や技術を身近に修得していただけるよう、教育講演も準備いたします。若手からベテランまで、組織細胞化学を共通の基盤として集う参加者同士が交流を深められることも、本学会の大きな魅力のひとつであると考えております。
今回の学会を契機に、学ばれた方法を各々の研究に活かし、さらには新たな技術開発や研究の発展へとつなげていただくことで、私たち自身の身体を含めた「生きているしくみ」への理解が一層深まることを願っております。
また、信州松本は観光地としても広く知られ、特に秋の信州は格別の趣を味わっていただけます。そのような環境のもとで、最新のトピックを皆様と共に学び、活発な議論ができればと存じます。ぜひ多くの皆様にご参加いただけますようお願い申し上げます。